【展示会レポート】BioJapan 2025 10月8日~10日に出展しました

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【展示会レポート】BioJapan 2025 10月8日~10日に出展しました

東京応化工業、BioJapan 2025 に出展しました

2025年10月8日〜10日、パシフィコ横浜で開催された「BioJapan 2025」に、東京応化工業はライフサイエンス分野への取り組みを紹介するため出展いたしました。BioJapanは1986年に初開催され、世界で最も歴史のあるバイオテクノロジー展示会として知られています。
今年は世界36か国・地域から約1,090社・団体が参加し、24,000件以上の商談が行われるなど、過去最大規模での開催となりました。
展示・セミナー・パートナリングの3本柱で構成されるこのイベントは、創薬、再生医療、診断技術、バイオものづくり、デジタルヘルスなど、幅広い分野の最先端技術が集結する場です。
特に今年は、AIを活用した創薬やリアルワールドデータによる希少疾患の診断支援、持続可能な社会を目指すバイオ製造技術など、革新的な取り組みが多数紹介され、国内外の研究機関・企業との交流が活発に行われました。
東京応化工業にとっても、ライフサイエンス分野における技術力と製品の魅力を広く発信する貴重な機会となりました。

展示製品のご紹介

今回の展示では、東京応化工業が誇る微細加工技術や高分子材料技術を応用した、以下の製品を紹介しました。

生体模倣システム「Fluid3D-X」

Fluid3D-X™は、東京応化工業が開発した生体模倣システム(MPS)です。
体内のような流れ(灌流)を再現し、細胞に生理的な刺激を与えることで、より現実に近い評価が可能です。
非PDMS素材の積層チップにより、薬剤吸収や毒性評価にも対応。
再生医療や高度なin vitro試験に貢献する創薬支援ツールです。

細胞補足デバイス「SIEVEWELL」

SIEVEWELLは、フォトリソグラフィー技術を応用して開発された細胞補足デバイスです。
細胞サイズの貫通孔を持つナノウェル構造により、細胞を整列・格納し、高いシングルセル格納率を実現。
ピペット操作のみで使用でき、ウェル内で免疫染色や薬剤添加も可能です。
がん細胞やiPS細胞の研究など、多様な用途に対応する革新的なツールです。

超親水コーティング材料 SPRA-202

SPRA-202は、化学結合型の超親水性コーティング材料で、長期的な親水性を維持します。
2nm以下の薄膜で光学特性を損なわず、ガラスやPDMSなど多様な素材に対応可能です。
こすり耐性・防汚性・耐候性に優れ、医療・光学分野での応用が期待されています。
水膜による汚れの浮き上がり効果で清潔性も向上します

多孔質ポリイミドフィルム

多孔質ポリイミドフィルムは、均一なナノ孔と空隙率70%を持つ高透過性素材です。
高耐熱性・耐薬品性・電気絶縁性を兼ね備え、幅広い素材に対応可能。
孔径のバリエーションも豊富で、セパレータや細胞培養など多用途に活用されています。
PTFE代替としても注目される、先端分野向けの高機能フィルムです。

展示ブースの様子と来場者の反応

当社ブース(B-96)には、研究者・技術者・企業担当者など多くの方々にお越しいただきました。
特に「SIEVEWELL」や「Fluid3D-X」への関心が高く、実際の応用例や導入方法について高い関心と多くのお問い合わせをいただきました。
また、海外からの来場者との交流も活発で、グローバル展開への期待が高まる場面もありました。

今後の展望とメッセージ

東京応化工業は、半導体分野で培った技術を活かし、ライフサイエンス分野においても社会課題の解決に貢献してまいります。
今後も、研究開発を加速し、より多くの現場で役立つ製品・技術を提供していく予定です。
次回展示会では、さらに進化した新製品のご紹介を予定しておりますので、ぜひご期待ください。

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