東京応化工業の創業の礎となった高純度化学薬品。社会にとって欠かすことのできない基礎素材である無機/有機高純度化学薬品は、厳しい品質管理のもとで製品化され、化学/電子/化粧品/医薬品/試薬などさまざまな産業分野・用途で使われています。

水酸化ナトリウム

水酸化ナトリウム

水酸化ナトリウムは塩化ナトリウムを電解して得られます。当社製品は電解して得られた水酸化ナトリウム原液を濃縮して、造粒機で粒状にしています。 外観は完全な白色で含量は97%以上となっています。また、吸湿性および炭酸ガスを吸収する作用は強力です。 水100gに対し、0 ℃で42g、20 ℃で108g、100 ℃で342g溶解します。水に溶解する際に多量の熱を発生します。 特に50 ℃以上の温水を使用する時は注意が必要です。この水溶液は強アルカリ性を示し、皮膚、動物繊維を侵し、軽金属とも反応します。 水のほかにアルコール類、アンモニア、エーテル等にも可溶です。

特徴

直径3 ~ 4 mmの半球型の白色粒状で、厳重な品質管理により、高純度の安定した品質規格を保っています。電子工業材料としてはもちろん、分析試薬としても最適です。また、ハラル(ハラール)とコーシャに対応しています。

用途

水素および酸素の発生用

水の電気分解に電気伝導性を与えるために水酸化ナトリウム溶液(20%)を加えて電解すれば水素は陰極に、酸素は陽極に発生し、これによって純粋な水素および酸素が得られます。 また水酸化ナトリウムはアルミニウム合金とともに水素発生機による水素ガス発生にも使用されています。

石鹸製造用

通常洗剤として使用されている石鹸は、アルカリ石鹸であり、水酸化ナトリウムは石鹸が作られる際に油脂に存在する脂肪酸を鹸化する作用に使用されています。当社の製品は厳重な品質管理により高純度の安定された品質規格を保っていますので石鹸の製造用として好適です。

高純度化学薬品原料

高純度けい酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム、ぎ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、その他高純度ナトリウム塩製造原料として広範囲に使用されています。

分析試薬用

厳重な品質管理のもとに常に安定した品質規格を保っています。 分析用試薬として最適であり、また高純度薬品として研究用に広く利用されています。

イオン交換樹脂の再生用

陰イオン交換樹脂の再生は4 ~ 10%水酸化ナトリウム溶液を使用しますが当社製品は高純度ですので最適です。

その他の用途

ガス精製におけるCO2、H2S等のガスの吸収除去剤、油の精製、ゴムの再生、一般中和、その他数多くの中間体に使用されています。

水酸化カリウム

水酸化カリウム

水酸化カリウムは塩化カリウムを電解して得られます。当社製品は電解して得られた水酸化カリウム原液を濃縮して、造粒機で粒状にしています。また水酸化ナトリウムよりも吸湿性および炭酸ガスを吸収する作用は強力です。
水100 gに対し、0 ℃で97 g、100 ℃で178 g、120 ℃で213 g溶解します。水に溶解する際には大量の熱を発生し、沸とうを起こし、液が激しく飛散することがあるため注意が必要です。水のほかにアルコール類、アンモニア、エーテルなどにも可溶です。
この水溶液は強アルカリ性を示し、皮膚、動物性繊維を侵します。植物性繊維も侵しますが前者に比べればかなり耐食性があります。鉄は実際上腐食しませんが、アルミニウム、スズ、亜鉛、鉛およびこれらの金属の合金を腐食します。ゴムは常温では腐食せず、合成樹脂類は一般に安定で耐食性があります。

特徴

直径3 ~ 4mmの半球形の白色粒状で、厳重な品質管理により、高純度の安定した品質規格を保っています。電子工業用薬品としてはもちろん、分析、研究用薬品としても最適です。また、ハラル(ハラール)とコーシャに対応しています。

用途

アルカリ電池用

坑内安全灯用、船舶用、電動車用、車両用等に広く用いられているアルカリ蓄電池の電解液として水酸化カリウム水溶液が用いられています。電解液としては電池の寿命を長くするために不純物の少ないものが必要とされていますが、当社製品は高純度の安定した品質規格を保っていますので、アルカリ電池用として最適です。

高純度化学薬品原料

高純度のけい酸カリウム、よう化カリウム、過マンガン酸カリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、その他の高純度カリウム塩製造及び酢酸カリウム、しゅう酸カリウム、その他の有機カリウム塩製造、さらに有機工業薬品であるテレフタル酸の製造、あるいは染料であるインジゴの合成等、広い範囲に使用されています。

石鹸・化粧用クリーム製造用など化粧品原料

通常洗剤として使用されている石鹸は、アルカリ石鹸であり、水酸化カリウムは石鹸が作られる際には油脂に依存する脂肪酸を鹸化する作用に使用されています。当社の製品は厳重な品質管理により高純度の安定された品質規格を保っていますので石鹸・化粧用クリームなどの製造用や化粧品のpH調整剤として最適です。

めっき用

シアン化カリウム、シアン化金カリウムなど、めっき用金属カリウム塩の製造、およびめっき浴組成のひとつとして、使用されています。

分析、研究用

厳重な品質管理のもとに常に安定した品質規格を保っており、分析用試薬としてはもちろん研究用にも広く使用されています。

ベンジルアルコール

ベンジルアルコール

ベンジルアルコールは従来から香料、医薬、溶剤などに使用されてきた最も簡単な芳香族アルコールです。 ベンジルアルコールは無色透明で、弱い芳香を有する比較的安定な液体で、毒性は少なく、腐食性もありません。中性で、焼くような味を有し、生体内で馬尿酸に変化します。水にはわずかに溶け(約4%)エチルアルコール、エチルエーテルおよびクロロホルムと混和します。
天然には多くの精油中に遊離アルコールまたはエステルとして存在します。たとえば遊離の状態でイランイラン油、チュベローズ油、アカシアの花の精油など、酢酸エステルとしてイランイラン油、ジャスミン油など、安息香酸エステルとしてイランイラン油、チュベローズ油、ペルーおよびトルバルサムなど、けい皮酸エステルとしてバルサム類などに存在します。
塩化ベンジルの加水分解、あるいは酢酸ベンジルの加水分解、またはベンズアルデヒドからカニッツアロ反応によって製造され、蒸留法によって精製します。

物理的性質

沸点 204.7°C
凝固点 -15.1°C
比重 d2041.05
蒸気密度 3.7(空気=1)
屈折率 n20D1.5396
引火点 102°C
発火点 436°C
粘 度 5.58 mPa・s(20°C)
表面張力 0.0003971 N/cm
誘電率 13.0(20°C)
比 熱 0.5402 cal/g・deg
燃焼熱 893 kcal/mol
電気伝導度 18×10-7υ/cm(25°C)
蒸気圧 66.6kPa(189°C)
53.3kPa(183°C)
26.7kPa(160°C)
13.3kPa(141°C)
2.7kPa(105.8°C)
1.3kPa(93°C)
0.7kPa(80.8°C)
0.1kPa(58°C)
臨界温度 403°C
臨界圧力 45.0 atm
Solubility Parameter 12.1
水100gに対する溶解度 4.43g(25°C),4.79g(40°C)
5.47g(60°C),6.45g(80°C)
7.15g(90°C)
膨張率 0.00075 /deg

用途

工業用として、塗料の助溶剤に使用され、ラッカーの耐候性、耐熱性、光沢を増します。またインク溶剤としてボールペンやスタンプインクに使用されます。染色助剤としてポリエステル繊維、アクリル繊維などの染まりにくい疎水性繊維の染色に用いられます。また高級羊毛の染色やプラスチックの着色及び染毛料化粧品の浸透性を上げるためにも用いられています。
PVC安定剤、医薬中間体の合成原料としても使用されます。
金属洗浄・塗膜剥離剤の助溶剤として使用されています。

ケイ皮酸

ケイ皮酸

ケイ皮酸は水に溶けにくく、エチルアルコール、ベンジン、クロロフォルムに溶けます。白色または淡黄色の微細な針状結晶で、わずかに特異な香気を有します。ケイ皮酸にはシス型とトランス型がありますが、通常、ケイ皮酸はトランス型です。
ベンズアルデヒドと酢酸ソーダを無水酢酸の存在下で熱する(パーキン反応)か、またはオートクレープ中で塩化ベンジルを酢酸ソーダと熱して得られます。

物理的性質

凝固点 132~136°C
比重 d441.25
沸点 300°C
燃焼熱 1040 kcal/mol
水100gに対する溶解度 0.546g/1L(25°C)

用途

食品添加物用

着香の目的以外に使用不可。有機酸として、食品用の香料に使用します。

医薬用

ケイ皮酸とその誘導体は局部麻酔剤、殺菌剤や止血薬の製造や発赤剤に使用します。

農業用

成長促進剤や殺菌持続剤として、果物や野菜の防腐に用いられます。

合成香料用

メチル、エチル、ベンジン等のエステル化合物に用いられ、このエステル化合物は化粧品、花香や洋風の香料に用いられます。又、サリチル酸イソブチルエステルは日焼け防止のローションやクリームに用いられ、紫外線を防ぐ効果があります。

オーカシール

オーカシール

オーカシールはブラウン管専用として製造しているけい酸カリウム水溶液で、電子工業に適するよう化学的に高純度であり、ことに銅、ニッケル等けい光体に有害な金属を極力除いてあります。製造法にはけい砂と炭酸カリウムあるいは苛性カリウムとの溶融反応による乾式法と、けい酸と苛性カリウム水溶液との反応による湿式法とがありますが、いずれにしても高純度のものを得るにはけい酸、けい砂の精製に高度な技術を要します。モル比は1〜4の範囲のものが製造可能です。濃度はモル比が小さいものほど高濃度のものが得られます。ガラスとの接着性が強く、また軟質ガラスなどを侵すこ ともありますから、保存にはポリエチレン容器に密封しておく必要があります。

物理的性質

無色透明無臭のアルカリ性溶液で、モル比(SiO2/K20) 3〜4のけい酸カリウム水溶液で、粘性があり、粘度は25°Cで3〜11mPa・sです。もっぱら電子工業用薬品として製造されて おり、不純物を極力少くしてありますから高純度無水けい酸の原料としても最適です。

用途

ブラウン管けい光膜製造用

重クロム酸混液、ふっ化アンモン等で処理し十分洗浄した ブラウン管バルブに電解剤として酢酸バリウム溶液を入れて おき、けい光体とオーカシールとを混合したものを散布器を 通して液面より注入します。そのまま10~15分間静置した 後、静かに傾斜して上澄液を排除して乾燥させますとけい光面が得られます。

触媒の担体製造用

オーカシールを特定条件でゲル化させると触媒の担体に向 くシリカゲルが得られます。無水フタル酸製造用触媒に使用されています。

高純度シリカ製造用

オーカシールに強酸を反応させるとゲル化します。これを精製後、焼成して粉砕しますと高純度シリカ粉末が得られます。けい光体製造など電子工業用に最適です。

半導体の研磨剤

IC、LSI用ウェハの研磨剤に適しております。

炭酸カリウム

高純度化学薬品

当社の炭酸カリウムは高純度の水酸化カリウムおよび良質の炭酸ガスを原料として生産され、一貫した高純度の安定した品位を保っております。
炭酸カリウムは多孔質の白色細粒で、臭気はなく水溶性が 極めて良く、空気中で吸湿して潮解します。従って保存中は 密封しておく必要があります。水100gに対し1°Cで105g、 100°Cで156gが溶解します。この水溶液は炭酸ガスを吸収する性質があり、炭酸水素カリウムになります。製造法としては、水酸化カリウムに炭酸ガスを吸収反応させて炭酸水素 カリウムの結晶をつくり、これをか焼して炭酸カリウムを製 造する方法が最も一般的で、かつ良質の製品が得られます。

特徴

多孔質の白色細粒で、厳重な品質管理のもとに生産され、 特に試薬特級の製造は当社のみで、高純度を要する用途に多量に使用されています。

用途

高級ガラス工業

ブラウン管、電球、光学ガラス、クリスタルガラス、理化 学用ガラスなど特殊ガラス用として使われています。 ガラスの組成中、Naに対しKが含まれると、

  • 温度上昇による電気抵抗の低下がソーダガラスより緩慢である。
  • ガラス結晶イオン結合が強くなる。
  • 屈折率、色調の調整ができる。

などの優れた特性を持つようになります。

食品工業

かん水製造に用いられます。 無水炭酸カリウム粉末を良質の水に溶かしたものは、かん水として中華めんの製造に多量に用いられています。炭酸カリウム液が中華麺に入ることにより中華麺独特の締まった感 じが得られ、溶解度が高いことなどから、当社の炭酸カリム液はかん水製造上に不可欠なものとなっています。炭酸カリウムは食品衛生上特に、ひ素、重金属、および着色などに注意が払われて製造されていますので、かん水製造に最適です。

工業原料

熱炭酸カリ法(Hot Potassium Carbonate Process) 水素の精製で、水性ガス(水素と一酸化炭素) 転換において、 水性ガスを水素と炭酸ガス(二酸化炭素)に転換してから熱 炭酸カリウム溶液に炭酸ガスを吸収除去し、水素を精製しま す。炭酸ガスを吸収した溶液は加熱分解して炭酸ガスを分離、 溶液を再生循環させて使用します。その他、メタノール製造の洗浄、圧縮工程原料ガス中の炭酸ガスの洗浄に、エタノー ルアミンの代わりに、炭酸カリウムを使用することもあります。

消火剤原料

炭酸カリウム液は凝固点が低く、寒冷地においても使用で きる特性があり、一般火災、電気火災、油火災の消火剤とし てすぐれ炭酸カリウム液の付着により不燃性となり延焼を防ぐのに効果があります。

試験研究用

厳重な品質管理下で製造され、高純度の安定した品質規格を保っており、分析、研究用試薬として最適です。

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