東京応化工業株式会社 WEB TOK-PR
  • 無機・有機化学薬品
  • 水酸化ナトリウム
  • 水酸化カリウム
  • ベンジルアルコール
  • 物理的性質
  • 用途
  • 荷姿
  • 品質規格
  • ケイ皮酸
お問い合わせ

ベンジルアルコール Benzyl Alcohol

ベンジルアルコールは従来から香料、医薬、溶剤などに使用されてきた最も簡単な芳香族アルコールです。 ベンジルアルコールは無色透明で、弱い芳香を有する比較的安定な液体で、毒性は少なく、腐食性もありません。中性で、焼くような味を有し、生体内で馬尿酸に変化します。水にはわずかに溶け(約4%)エチルアルコール、エチルエーテルおよびクロロホルムと混和します。
天然には多くの精油中に遊離アルコールまたはエステルとして存在します。たとえば遊離の状態でイランイラン油、チュベローズ油、アカシアの花の精油など、酢酸エステルとしてイランイラン油、ジャスミン油など、安息香酸エステルとしてイランイラン油、チュベローズ油、ペルーおよびトルバルサムなど、けい皮酸エステルとしてバルサム類などに存在します。
塩化ベンジルの加水分解、あるいは酢酸ベンジルの加水分解、またはベンズアルデヒドからカニッツアロ反応によって製造され、蒸留法によって精製します。

物理的性質

沸 点 204.7 °C
凝固点 -15.1 °C
比 重 d

20
4

1.05
蒸気密度 3.7 (空気=1)
屈折率 n

20
D

1.5396
引火点 102 °C
発火点 436 °C
粘 度 5.58 mPa・s(20 °C)
表面張力 0.0003971 N/cm
誘電率 13.0 (20 °C)
比 熱 0.5402 cal/g・deg
燃焼熱 893 kcal/mol
電気伝導度 18×10

-7

υ/cm (25 °C)
蒸気圧 66.6 kPa (189 °C)
53.3 kPa (183 °C)
26.7 kPa (160 °C)
13.3 kPa (141 °C)
2.7 kPa (105.8 °C)
1.3 kPa (93 °C)
0.7 kPa (80.8 °C)
0.1 kPa (58 °C)
臨界温度 403 °C
臨界圧力 45.0 atm
Solubility Parameter 12.1
水100gに対する溶解度 4.43 g (25 °C),4.79 g (40 °C)
5.47 g (60 °C),6.45 g (80 °C)
7.15 g (90 °C)
膨張率 0.00075 /deg

このページの先頭へ

用途

工業用として、塗料の助溶剤に使用され、ラッカーの耐候性、耐熱性、光沢を増します。またインク溶剤としてボールペンやスタンプインクに使用されます。染色助剤としてポリエステル繊維、アクリル繊維などの染まりにくい疎水性繊維の染色に用いられます。また高級羊毛の染色やプラスチックの着色及び染毛料化粧品の浸透性を上げるためにも用いられています。
PVC安定剤、医薬中間体の合成原料としても使用されます。
金属洗浄・塗膜剥離剤の助溶剤として使用されています。
香料用として、特有のやわらかい芳香があるので、石鹸、化粧品やクリーム香料の保香剤として用いられています。

このページの先頭へ

荷姿

特級 18 kg入缶、200 kg入ドラム缶
S 18 kg入缶、200 kg入ドラム缶
工業用 18 kg入缶、220 kg入ドラム缶

このページの先頭へ

品質規格

■特級

項 目 特級規格
水溶状 (本品1 ml/水25 ml)   澄明
比重
(d

20
20

)
  1.045~1.050
純分 (ガスクロ法) wt% 99.5以上
屈折率
(n

20
D

)
  1.538~1.541
酸
(C

6

H

5

COOHとして)
wt% 0.020以下
全塩素 (銅網炎色反応)   限度内
ベンズアルデヒド (ガスクロ法) wt% 限度内

■S

項 目 S規格
水溶状 (本品1 ml/水30 ml)   澄明
比重
(d

20
20

)
  1.045~1.050
純分 (ガスクロ法) wt% 99.5以上
屈折率
(n

20
D

)
  1.538~1.541
酸
(C

6

H

5

COOHとして)
wt% 0.020以下
全塩素 (銅網炎色反応)   限度内
ベンズアルデヒド (ガスクロ法) wt% 限度内

■工業用

項 目 工業用
純分 (ガスクロ法) wt% 99.5以上
酸
(C

6

H

5

COOHとして)
wt% 0.020以下
全塩素 (銅網炎色反応)   限度内
ベンズアルデヒド (ガスクロ法) wt% 限度内
水分   wt% 0.10以下
貯蔵上の注意

空気に接触すると次第に酸化され、ベンズアルデヒドを経て安息香酸を生成し、水に対する溶解性が劣化するので、窒素封入を施してありますから開封後はなるべく全量を使用して下さい。また保存する場合は、あらたに不活性ガスを十分に封入密栓して下さい。この酸化は直射日光により促進されますので、遮光した容器に保存することが望まれます。

このページの先頭へ

東京応化工業 ご利用条件 プライバシーポリシー Copyright (c) 1999-2009 TOKYO OHKA KOGYO CO., LTD. All Rights Reserved.